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Hope-いと小さき者のひとりに

今週から、いよいよアドベントに入りました。
アドベントとそれは、クリスマスの準備をする時です。
キリストの到来の意味をもう一度考え、神様の恵みをつかみなおす時としましょう。
今日は、Hope希望をテーマに、来週は信仰 その次は愛 
その次が喜びとアドベントのメッセージを続けます。
1、最も小さい者への希望
 マリアがどのような家に育ち、どのような少女時代を過ごしてきたかということは、
何も伝えられていません。
そして、ナザレ村というのは、有名な「受胎告知教会」がある為、
世界中からここを尋ねる人いる。
今でこそイエス 様のお育ちになった村として知られていますが、
ナザレという村は、当時人口150人くらいで、
宗教的にも、歴史的にも何ら重要な場所ではなかったようです。
誰もが注意を払わないで通り過ぎてしまうよ うな、小さな田舎の村だったのです。

 しかし神様は、このナザレでひっそりと暮らしているマリアという娘に目を留められ、
神の御子の母として選ばれたのでした。

 みなさんはこんな事を考えた事はないですか?
「神さまは、私を見守っていて下さるというけれど、世界中には沢山の人がいる、
敬虔なクリスチャンにはそうであっても、神様にとっての私なんて、何の関心もない 、
何の役にも立たない存在だ」って。
しかし、今日の「HOPE希望」は、このような私たちの人生にも、
神様は目を留められるというメッセージなのです。



マリアのイメージは、すでに私達の中で聖母マリアですね。しかし、この時のマリアは、13歳から15歳、ヨセフは18歳ぐらいだろうといわれています。
私達からみたら、まだ子供のようなマリア。そのようなまだ一人前ではない、取るに足りない者へ、神様は天使を送られたのです。 
(聖画)
この聖画を見て下さい。
 「天使」というと急に、話がうそ臭く感じて、お伽話のような気がして
信じられなくなってしまうという人がいるかもしれません。
 しかし、天使は本当にマリアのところにやってきたのです。
ただし、その天使に羽根も無ければ、白い衣も着ていなかったかもしれません。
聖書には「天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。
」「天使は彼女のところに来て言った」とだけ書かれていますから、
 少なくとも、聖書には天使が空から舞い降りてきたなどとは書いてありません。
光輝く衣を身につけていたとも書いてありません。
天使のイ メージは、私達人間が作ったイメージであって、
決して聖書が伝えていることではないこともしっかりと覚えながら、
聖書を読んで行きたいと思います。

靴屋のマルチンというトルストロイの有名なお話があります。 
ある晩、靴屋のマルチンは、仕事を終えてから、ランプの光のもとで聖書を読んでいましたが、そのうち昼間のつかれがでて、こっくり、こっくりと眠ってしまいました。
 と、その時、「マルチン、マルチン」という声がしました。
 マルチンは、はっとして、「は、はい。どなたですか」と言いました。
「マルチン、わたしはイエス・キリストです。あした、あなたの家に行きます」
 次の朝早く起きたマルチンは、さっそく家のそうじを始めました。
きょうはイエス様がおいでになるのです。
小さな、貧しい家ですが、せめてそうじだけはし ておこうと思ったのです。
家の前もきれいにしなくてはと戸をあけると、
雪かきのおじいさんがつかれてしゃがみこんでいるのが見えました。
「おじいさん、おつかれでしょう。中でお茶でも一杯めしあがってください」
マルチンはそう言って、おじいさんを招き入れ、あたたかいお茶をあげました。
 そうじをすませたマルチンは、店先にすわって、くつを作りはじめました。
ふと外を見ると、貧しい身なりの女の人が、赤ちゃんをおぶってとぼとぼと
歩いていくのが目にはいりました。
 マルチンは戸をあけて、
「ちょっと、おくさん。寒いでしょう。少しあたたまって赤ちゃんにミルクでも
あげていらっしゃいませんか」
 女の人は戦争でご主人をなくし、赤ちゃんをかかえて仕事に行く途中でした。
マルチンは女の人にあたたかい食物をごちそうし、赤ちゃんにミルクを飲ませてあげました。
 昼すぎに、家の外が急にさわがしくなったのでおもてに出てみると、
りんご売りのおばあさんがりんごをつかんだ男の子を追いかけていました。
「誰か!その子をつかまえてください!うちのりんごをぬすんだんですよ」
 マルチンは追いかけて、男の子のえりもとをつかみました。
つかまった男の子はふるえながら、
「おじさん、おばあさん、ごめんなさい。ゆるしてください。
おなかがすいていたから、つい手がのびてしまったんです」
 と言いました。
 マルチンは男の子をさとし、おばあさんにりんごのお金を払ってあげました。
 こうして、一日は暮れ、あたりは暗くなりました。
「イエス様は、たしかにおいでになるとおっしゃったんだがなあ。
やはり夢だったのだろうか」
 マルチンはランプに火をともしながらつぶやきました。
イエス様がおいでになったらどんなお話をしようか、どんなおもてなしをしようかと考え、
はりきって いたのに、なんだか肩すかしをくったようで、少しさびしい気持ちでした。
しかし、マルチンは気をとりなおして、またいつものように聖書を読みはじめまし た。
 その時、「マルチン、マルチン」
 と、きのうの晩と同じやさしい声が聞こえてきました。
「マルチン、きょうはおもてなしをありがとう。わたしに温かいお茶をくれ、
あたたかい食物とミルクをくれ、またリンゴ代を払ってくれましたね」
「イエス様、あれは雪かきのおじいさんや、貧しい女の人や少年にしてあげたことです」
「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、
すなわち、わたしにしたのです」
 マルチンの心は喜びでいっぱいでした。
イエス様は、マルチンの知らないうちに三回もマルチンの家においでになったのです。
マルチンはそれを知らず三回もイエス様をおもてなししていたのです。

 『ヘブル人への手紙』13章2節には「旅人をもてなすことを忘れてはいけません。
そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしまし た」と教えられています。
天使は、私達がイメージするようにではなく、何の不思議でもなく、
それとはまったく気づかない形で人間のもとに遣わされているのだというのです。
 そうしますと、もしかしたら私たちも天使に出会ったことがあるかもしれません。
それは白い羽根をもった人ではないかもしれません。
光の中に包まれて現れ る神々しい人でもないかもしれません。
しかし、私たちのために、神様の目的を果たそうとして、神様が遣わしてくださった人が、
今までの人生の中にあったと したら、
もしかしたらその人は天使であったかも知れないのです。
 その人が人間であったか、天使であったか、イエス様であったか、そんなことはどうでもいい事です。しかし、救い主という全世界の「希望」は、最も小さい者のひとりであるマリアに、与えられた事を私達はまず、思い出したいと思います

2.胸騒ぎから希望へ
 マリアも、それが天使だと分かっていたかは書いてありません。
そう思うと、いきなり親しげに「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられます」と、
わけの分からない挨拶をされるのです。
マリアは、「この言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考 え込んだ」と、
聖書に書かれています。
私達も、セールスの電話や訪問に出た事が皆さんにもあると思いますね。
電話に出るといきなり「Congraduation!」とか言われるのです。
もう声からして、とっても親しげですね。そしていきなり、
わけの分からない事を一方的に話しますね。
なんてことない、「あなたは、〇〇にセレクトされたから」とか「あたったから」というセールス。
そういう時、私達も必ずしも歓迎できる人であるかどうか分からないのです。
もしかしたら、マリヤもそんな感じでこの天使の言葉を聞いたのではないでしょうか?
そこで、こう告げるのです。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた
あなたは身ごもって男の子を産む。その子をイエスと 名付けなさい」と言います。
それを聞いたマリアは、どう感じたでしょうか?
 というのは、この時、マリアはヨセフと婚約をしておりました。
ユダヤ人社会での「婚約」は、法的には「結婚」と同じで、
二人はすでに夫婦と見 なされていたのです。
 ところが、天使は突然マリアの幸せな生活の中に、
いきなり戸惑うような事を告げたのです。

 天使が遣わされてくるということは、私たちの人生に神様が介入してくるということです。それは私たちにとって喜ぶべき知らせであるかもしれませんが、逆に私たちの生活が壊されてしまうかもしれないと いう不安がおきることもあるかもしれません。
 
週報にも書きましたが、先週の月曜日、グリーンカードを取得する事ができました。
本当に影の皆さんのお祈りと支えのお陰だと感謝しています。
ただ、この事が全く前に進まない時は、本当に辛かったです。
今だから言えますが、ビザがない事で免許も取り上げられ、
身分を証明する事の出来ない生活は、精神的に大きな不安と自分だけではない、
家族への大きな負担も心の痛むものでした。
家内は、多分このストレスが原因で全身蕁麻疹が絶えず、
平気な顔をしていますが、この間彼女の精神的ストレスは、非常に大きなものでした。
また、子供たちも、特に長女は状況が分かっているだけに、
我慢するものの反抗期と重なって、親への反発や不安を表すようになりました。
教会も、ご存知の通り、様々な問題を抱えていました。
この小さな問題の一つ一つを通して、私は砕かれ、悔い改めたのが今月の事です。
そして、先週のメッセージを語らせて頂きました。その翌日です。
この奇跡のような出来事が起こったのは。
弁護士さんも「こんなに早く来たのは驚きだ」と仰っています。
私が悔い改めたから、この事が起きたと言っているのではありません。
神様は、様々な形で、私達の生活に介入してくださり、それが不安であっても、
喜びであっても、神様の御手は、もっとも小さき者の上におかれているという事なのです。
マリヤは29節で、口語訳聖書では「胸騒ぎがして」と不安を隠せない状態であった事を
みることができます。
私達も、不安や絶望に近い思いの中に、心が空しくことがあります。
しかし、私達の心が空しくされるのは、その心の中に、もう一度、
イエス様がお住みになるためなのです。
 神様があなたに遣わされる天使は、必ずしも私達の望むものを持ってくるわけでは
ないかもしれません。
なぜ、神様が私にそのようなことをなさるの神様を疑いたくなる事もあるでしょう。
しかし、それは希望の基となるのです。
たとえ、今、私達に苦しみが与えられていても、神様はそれに変わる
素晴らしい「希望」を、イ エス様の命を、 私たちの心に住まわせ、
私たちの人生に与えようとなさっているのです。

3.純粋な信仰は希望の種
 マリアも打ちのめされていました。
「どうして、そんなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに」と、
マリアは答えます。しかし、天使は「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。」
と励まします。
そして更に、赴任の女といわれたエリザベツが男の子を身ごもっている事も伝えて、
「神にできないことは何一つない」と告げるのです。
マリアの信仰は、とても純粋です。
それはまるで、希望が咲く為の種のようなものです。
天使は、この後エリザベツという人を通して、この大きな試練とも言うべき時を、
共に祈ることのできる支えを思い出させるのです。
実際彼女との交わりを通して、この希望の種が枯れないように、
水を注ぎ、支えられるマリアがいるのです。
 
 私達もそうですね。どんなに孤独で不安に押しつぶされそうになる時も、
神様は、必ず誰か励まし支えてくださる方を送って下さいます。
この半年間もそうでしたし、アメリカに来る以前も、同じような困難を乗り越えて、
祝福されている方を思い出させて下さいました。
 マリアには、これから起きる困難、「石打にあうかもしれない、追放されるかもしれない、
愛するヨセフを悲しませるかもしれない」を思った事でしょう。
しかし、「わたしは主のはしためです。お言葉通りこの身になりますように」と答えたのです。
「これは全て神様がゆるされたこと。それならば、私達は神様を信じていくしかない」
という思いでしょうか。
神はどんなことをも成し遂げる力をもっ て、私たちの人生に関わってくださっている。そのことを純粋に信じることが大切なのです。自分の力は空しいことを知り、自分の人生を神様の力強い御手 に委るということなのです。

 神様にとって、どうでもいい人、どうでもいい人生なんてありません。
その証拠に、「一人も滅びることなく、永遠の命を得る為」に
ご自分の一人息子を十字架におかけになったのですから。
マリアは、この純粋に神様を信じる信仰をもって、大きな事を成し遂げました。
私たちもまた「お言葉通り、この身になりますように」との純粋な信仰をもって、
この空しさを覚えるこの心に、神様の命を迎え入れるアドベントでありますように。
by wccc | 2008-11-30 12:56 | 礼拝メッセージ


Pastor Yoshiの日記と共に、WCCCの活動をお知らせします


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